【痙攣性発声障害】私が「甲状軟骨形成術2型」手術を受けてよかったと思う理由

声

こんにちわ、まなんです。

今日は久しぶりに痙攣性発声障害についての記事を書こうと思います。

たぶん私と同じく内転型けいれん性発声障害を患っている方の多くは、治療法として「ボトックス注射」か、チタンブリッジを用いた「甲状軟骨形成術2型」手術の検討を視野に入れていると思います。

ちなみに私の場合はどちらも経験しました。

で、かなり個人的な意見にはなりますが、喋ることのできない苦痛を取り除くには圧倒的に「甲状軟骨形成術2型」手術が最短ですし、私はやってよかったなと思っていまして。

なので今日は、「だって喉切るんでしょ、恐怖でしかない」と思って『手術を躊躇している方』に向けて、多少でも手術のイメージを和らげられるように、私の体験談を書いていきたいと思います。




「甲状軟骨形成術2型」手術は怖くない ? 

チタンブリッジを用いた「甲状軟骨形成術2型」は、京都大学 一色信彦名誉教授により開発された手術法です。これは発声時に意図せず断続的に強く声帯筋が過閉鎖して症状が現れることに着目し、発声時に声門が強く内転(内側に閉じること)しても声帯が強く閉まらないように甲状軟骨(喉頭の軟骨)を縦に切開し、声帯と軟骨の付着部を軟骨ごと外側に広げて固定する手術手技で、半永久的な効果が期待できます

引用:https://www.hiroshiba.com/voice/adsd.html

これはあくまでも『私の場合は』という話ですので、人によって意見はさまざまだと思いますが、恐怖という面で「ボトックス注射」と「甲状軟骨形成術2型」を比べると、圧倒的に『手術のほうがマシだった』というのが私の感想ですw。

まぁボトックス注射の記事にも書きましたが、私の声帯のつくりとか鼻の管の細さとかが原因なんで、「ボトックス注射のほうが全然ラク ! 」って方もいるんでしょうけど。

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とは言いつつも。『手術当日』

とは言いつつも……手術当日はド緊張しましたよ ! 

サクッと手術決断したはいいが、いざ当日って話です。もう私の90%は緊張でできていましたよ。

どう恐怖に打ち勝つか本を読んだり、どういう考え方に持っていけばよいのか考えたりと、まぁ自分なりに手術とちゃんと向き合ってきたハズなんですけども。

でもやっぱりドキドキするんです。

そりゃそうですよね、部分麻酔で意識があるなかでの手術なんですから ! 

恐怖が緩和する点滴最強説

でも安心してください。

手術の前には『恐怖が緩和する点滴』をするんです。部分麻酔の手術ってどれもそういうもんなのかな w?

相乗効果を狙って、点滴の効果に自分の感情ともども乗っかれば恐怖は消えますw。気分的なものも大事なんですよ。なんかこの点滴が、「もう大丈夫だ、いつでもやってくれたまえ」って気分にさせてくれたんですよねw。 

あとは淡々と手術中の先生の会話を聞きながら、チタンの調節のために声を出してみたり(声帯を開いているのであたりまえですが、「オー ! 声でた ! 」って上がりますw)、手術が終わるのを待つだけ。

本当に、いざ手術が始まってしまえば、手術をする直前が最大限に恐怖心を感じていたことがわかります。

結局は手術の経験もない自分が勝手に創りだした幻想が8割ってとこ。

やっぱり改めて思い出しても、私の中ではボトックス注射のほうがトラウマですね……w。

「甲状軟骨形成術2型」手術で突然喋れるようになった私

プロフィールにも書きましたが、私にとっては王将餃子をテイクアウトするためにお兄さんと喋ったやりとりが1年以上ぶりの人との会話でした。

今までが嘘のように、問題なく餃子の注文ができます。

相手のお兄さんも、私がまさか昨日まで喋れなかった人間だとは微塵も思わなかったでしょう。

なにか不振に思ったとしたら、おそらくそれは嬉しすぎてニヤニヤしながら餃子を注文したとかそんな理由で、相手にとっては今、私の声は『そこいらの人』と同じなんです…… ! 

1年以上喋れなかった私にとっては嬉しい衝撃でしたよ……。

痙攣性発声障害になってよかったこともある

普通の日常に戻った私でしたが、前と変わったこともありました。

病気になってよかったと思えることもあったんですよ♪

例えばこんなこと。

禁煙に成功した

長い間、悪習慣だとは自覚していたけどやめられなかった『タバコ』

喫煙者ならわかると思いますが、タバコをやめるのは大変なんです。

私は1日に1箱以上吸う「ヘビースモーカー」でしたから、「手術後にタバコを吸いたくなったらどうしよう」という不安がありました……お医者さんにはタバコはやめたほうがいいと言われていましたしね。

そもそも私は入院する直前に、2本一気に吸ってから病院に入る中毒者だったんですよ。

それが1週間『タバコ禁』を余儀なくされたのがきっかけで、『禁煙』に成功したんです ! 

もちろん今はまったくタバコを吸いたい気持ちはありません。これは間違いなく痙攣性発声障害という病気のおかげです。

喉を気遣って喋るのでソフトな印象になった

私は手術後「喋り方」が変わりました。

しかしこれは「手術によって喋り方が変わった」ということではありません。

声は基本的に変わりませんでしたが、「今までの喋り方が喉を締め付けている」というのがわかるんですよね。チタンがときどき「グッ」となるというかw。

で、以前私は(特に仕事のときは)、『倖田來未』さんの声(喋り方)に似てると言われることが多かったのですが、それだとなんか締まる感じがするんです。や、別に倖田來未さんの印象がソフトでないとかそういうアレじゃなくてw。

研究結果、今は楽チンなので裏声を使い、「ミッキー調←もっと普通。誇張しすぎたw」で喋るようにしています。

この喋り方、ダンナにもうつって、今では自宅でディズニー気分を味わってますよ♪だからさ(;´瓜`)。

そんな素敵な「裏声」なんですが、仕事だと無意識に素で喋ってしまうんですよね~……集中すると調整が難しい。

やはり『仕事で喋る機会が多かった』のが今回の再発につながった気がします。今は「裏声で全ての場所で喋る」癖をつける練習をしてますよ~。

仕事の選択肢が増えた

私は特別なスキルや、PCもロクに触ったことのないような人間だったので、病気になったとき職業の選択肢が致命的に狭かったのが最大の問題でした。喋る仕事しかできない……。

で、喋らない職業と言って思いつくものと言えばベッドメイクや飲食店の洗い場、そんな感じです。

しかし、声が出るようになってからは、病院給食や医療器具を管理する部署などで働き、収入も手取り一桁(北海道は時給低い+職種的に短時間勤務だったりする)から、手取り20万強くらいの大幅収入アップに成功しました(早朝手当など時間外手当ありきですが)。

病院は結構大変だけど、そこそこ時給も良くて「内線程度」のやりとりしかありませんから肉体労働系ではオススメです。

PCを触れれば「データ入力」や「チャットお問い合わせ」なんかの派遣も視野に入れられたんでしょうが、そうでない私はとにかく大変でしたよw。

次は1人で黙々淡々とこなすデスクワークきぼん。

「甲状軟骨形成術2型」手術に対する考え方

ここで少し、「私がなぜ手術を決意したのか」「私の手術に対する考え方」なんかを書いてみようと思います。

私の場合は喋れないことが辛すぎてサッサと解決したかったので、決断までは、あまり「手術に対しての恐怖や不安」などはありませんでした。

いくら自分が辛いと言ったところで所詮、家族や職場に話して解決する問題でもないので『物理的に解決する技術を持ってる人』に頼むしかないんですよね結局は。

気になるところといえば加入している保険でカバーできるかくらい。「なんでもいいからどうにかしてくれ」という気持ちで手術に踏み切りました。

※私が手術したのは2009年です

現在のおおよその手術費用一色記念ボイスセンターHPー

『今の状況が最悪なのでそこから抜け出したい』という気持ちに答えてくれるのは、カウンセラーだったり音声治療の先生だったりもするのかもわかりませんが、とりあえず確実に『最短は手術』なんですよね……。

ちなみに今考えると苦笑いなのですが、当初の予定では、当時まだ「甲状軟骨形成術2型」手術を行っていなかった北大病院で(現在は行っている様子)、『手術第1号患者』として手術を受ける予定だったんです私。

結局、「やっぱりまだやめとこう」という話になって川崎の病院に行ったんですけど、今の私に当時のようなイケイケ感は皆無なので、「よくそんな恐ろしい決断できるな」と自分に言いたいですw。

でもそんくらい「やっちまってくれよセンセー ! 」って感じだったんですよね辛くて。

どうです ? 勢いも少しは大切って思ってくれました ? 

私が手術の際に病院に持って行った本たちをご紹介 ! ↓なつかしーw

ちなみに『潜在意識が答えを知っている』 は現在Kindle Unlimitedの読み放題に追加されていました。30日間無料お試しで読めますよ♪

さいごに

「甲状軟骨形成術2型」手術をすれば簡単に喋れるようになる ! ってことでは決してないのですが、私はこの手術で以前となんら変わらない日常を取り戻すことができました。

現在は、病気が再発して病気退職したという状況ではありますが、『電話応対が多い職場だったから』という原因もわかっているので対応は可能です。

方法はなんにせよ、この『痙攣性発声障害というちょっと厄介な病気』の症状から、少しでも多くの方が解放されることを願っています。

声が出ないって辛いよね。私はわかってるよ。 

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m